名取市の仮設住宅が近いうちに閉鎖いたします、これまで美田園第一仮設や植松入生仮設等においても昭和歌謡ショーを開催させていただきました。
仮設住宅から、復興住宅や自主再建などそれぞれに移転が進んていますが、仮設住宅で築いてきた絆で共に苦難を分かち合ってきた大切な仲間と離れ離れになる寂しさが伴います。
今回の企画は名取市の仮設住宅や復興住宅や自主再建や地域住民が一体となった合同企画の開催となります。
いぬねこ昭和歌謡祭 in 名取・下増田公民館 と名打ったイベントを開催しました。

実施日の3か月前よりこのイベントのための実行委員会を立ち上げました。
仮設住宅の自治会長さん、復興住宅の自治会長さん、復興住宅の組合長さん、閖上町作り協議会さんなど主だった方々にお集まりくださいました。
開催日まで何度も打ち合わせや調整にお時間を割いていただき、開催へと漕ぎつけることができました。
参加者の会場への送迎は、名取市からの支援によってバスを運行させていただくことになりました。

いよいよ開幕です。
実行委員会の高橋会長の挨拶から始まります。
高橋会長は美田園仮設住宅の会長さんを長く勤められて、震災後の復興に深く関わってこられました。コミュニティの大切さを話される会長の言葉は重く心に響きます。

会場は、久しぶりに会った仲間との再会の場として賑わっていました。
昭和歌謡ショーは、何回も参加されている方がほとんどで、会場の参加者の楽器の演奏も歌も慣れたようすで、いぬをさん、ねこきちさんを盛り上げてフォローしてくださいます。

この日のプログラムは、前半、後半の2部制でこれまでの歌謡ショーよりたっぷりと中身の詰まった内容です。
今回は特別にリクエストコーナーがありました、当日会場で参加者から募ったリクエスト曲をいぬねこ音楽隊が即興で披露するという内容で、大変盛り上がりました。

参加者アンケートからの抜粋
「ありがとうから始まり、すばらしい歌声でうっとりしました。昭和歌謡祭の案内(のチラシ)は字が大きく、バスの時間、読みやすく今までの企画の中で一番わかりやすく感謝しました。思い出の曲ばかりでした。私は閖上で災害になり、今はようやく復興住宅に入り落ち着いて暮らしております。いぬ、ねこさんの企画を見て、下増田公民館で歌謡祭をありがとう。ありがとう。」

開催当日は会場の設営からお茶の準備、参加者の案内などに実行委員会や沢山のボランティアの方々が協力して下さいました。このような大きなイベントは皆さんの協力なしでは成り立たないと改めて感じました。
今回のイベントを開催するにあたりご協力くださいました、実行委員会の方々、各自治会や復興住宅の役員の方々、名取市、下増田公民館、地域住民の方々に深く御礼申し上げます。